月60時間超残業の割増賃金率引き上げに備えて!

こんにちは、深尾です!
11月も気付けば第4週目。


「便りがないのは元気な証拠」!
コラムの更新が滞っておりましたが
職員一同、本日も元気いっぱいです😆

代表の益永は肩を痛めていますがノーカンと
させていただきます



さて本日の話題は


時間外労働の割り増しについて


残業60時間なんて、ありえないよ!
という会社さんは今回の記事は無関係ですので
速やかに別記事にご移動くださいませ。

残業60時間、にドキっとした社長さんは
今のうちから備えが必要かもしれません。


というのも

2023年4月1日から
月60時間を超える時間外労働の
割増賃金率が引き上げられます



えっ?
時間外労働が50%の割増率になるって話?
それ、とっくに始まってるよね?

と思った社長様、人事部ご関係者
貴社が大企業なのであれば、正解です😊

大企業はとっくに始まっています。


2023年の4月から適用となるのは
中小の会社様です。

今まで
残業時に支払うお金って
どんなに残業・時間外労働があっても
割増率25%だったのです。

それが、これからは50%になります。
(60時間超の部分から)


イメージとしては…

~2023年3月31日まで

深尾

今月はちょっと働きすぎちゃった。残業月80時間。過労死ラインがww

給与担当

深尾さんは時給単価が千円なので、残業代10万円ですね。

            ※1,000×125%×80時間⁼100,000円

⬇⬇

~2023年4月1日から

深尾

今月はちょっと働きすぎちゃった。残業月80時間www

給与担当

深尾さんは時給単価が千円なので、60時間分の残業が7万5千円、60時間を超えた分の20時間は3万円、合わせて10万5千円になりますね。

※1,000×125%×60⁼75,000、1,000×150%×20⁼30,000

という変化。

完全フィクションです。
私、残業どころか週40時間もいかないとかザラです。



トータル5千円なら、そんなに影響なくない?
と、一瞬私も思いましたが



単価2千円なら、1万円の差が出るわけで!!

単価2千円が3人いて、隔月で残業80時間だと
年間18万円とかになるわけで!!!

さらに、深夜労働が加わったら
下手すると75%になりますからね。

当事務所もまぎれもない中小企業ですので
その金額の重み、非常に感じます



さてさて、では
該当する会社は何をすればいいのか?


対策としては

A:労働時間の見直し
B:給与計算システムの整備

が考えられます。



A:労働時間の見直し

その残業が適正なものなのかを見極め
業務内容や労働時間を見直していく

というものです。

・実際に誰がどのくらい、どんな頻度で残業をしているのか?
・その労働は他の人がカバーできないのか?
・わざわざ残業をするような内容なのか?
・そもそも受注の仕方に無理があるのではないか?


こういった事をトータルで判断して
今後は労働者にどんな働き方をさせるのか
リデザインをしていきます。

時間も労力もかかりますが

このタイミングで、きっちりと見直して
生産性の向上、労働環境の改善を行うことが
長期的な会社の利につながります✨

逆に月60時間超の残業があるということは
めちゃくちゃ伸びしろがあるかと…



B:給与計算システムの整備


そうは言ってもすぐには改善できない場合
実際にどう給与計算を行っていくのか
検討する必要があります。

給与ソフトを使っている場合は
仕様がアップデートされることかと思いますので

担当者がそれを使いこなせるよう教育・研修
給与ソフトの設定も4月になるまでに
済ませたいところです。




Bに関しては、当事務所でも
顧客様の給与計算を行っておりますので
勿論、万全の体制で進めていきます!

また、労務管理、残業時間の是正に関しては
プロ中のプロでございますので
引き続き、ご提案やコンサルティングにて
サポートさせていただきます。

参考:厚生労働省「2023年4月1日から月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が引き上げられます」
https://www.mhlw.go.jp/content/000930914.pdf