固定残業手当の計算方法に関するお悩み解決事例
■ご相談内容
中途入社の社員の給与ですが、
総支給額「220,000円」を
考えています。
内訳として、
①基本給
②固定残業手当(月30時間分)
にしたいのですが、固定残業手当は
どのように計算すればよろしいで
しょうか?
<労働条件>
・1日実働8時間
・年間休日125日
■解決方法
まずは、割増賃金の計算のため
「1か月平均所定労働時間数」
を計算しましょう。
年間365日ー年間休日125日
=年間240日×1日8時間÷12か月
=「160時間」
続いて、下記の計算式で基本給
と固定残業手当の内訳をざっくり
計算します。
<計算式>
■基本給の計算方法
総支給額÷(月平均所定労働時間
+1.25×固定残業時間数)
=時給×月平均所定労働時間
上記で計算した基本給を総支給額
から控除すれば、固定残業手当の
金額がわかります。
<今回のケース>
■基本給
総支給額220,000円÷
(160H+1.25×30H)
=時給1,114円
時給1,114円×160H
=基本給「178,240円」
=固定残業手当「41,760円」
私の場合は、なるべく千円
単位か百円単位にしたいので、
上記の計算結果を参考に
①基本給178,200円
②固定残業手当41,800円
=総支給額「220,000円」
といった設定にします。
計算式としては、
基本給178,200円÷160H
=時給1,114円×1.25
=時間外1,393円
時間外1,393円×
固定残業時間数30H
=41,790円※
※41,790円の端数を
100円未満切上げで
≒「41,800円」
■ワンポイント
新規でご契約させて頂いた
お客様の雇用契約書や
賃金台帳を拝見すると、
たいてい、固定残業手当
だけでなく、割増単価の
計算方法から間違っている
といったケースが多いです。
雇用契約書で、固定残業手当
●時間分ときちんと記載して
いても、
計算方法が間違ってたら
知らない間に未払い残業代が
発生していたということも・・・。
まずは、自社の割増単価
の計算方法から是非見直し
をしてみてください。
■お客様情報
卸売業 1~50人規模